mongolyyのブログ

開発(Javascript, Typescript, React, Next.js)や開発手法(スクラム, アジャイル)、勉強したことについて色々書ければと。

「スクラム実践者が知るべき97のこと」を読んだ

はじめに

仕事で支援してくださっているアジャイルコーチからオススメされたので読んでみました。

感想

自分が見開き1ページで1トピックになっているので、気軽に自分が興味あるところを中心に読みすすめることができました。
少し気になったのは電子ツール、リモートワークはよろしくないという記述ですね。
コロナ禍により、電子ツールやリモートワークのツールや取り組み方も、全世界的に成長したと感じています。
とはいえ、対面は対面でコミュニケーションの密度も濃くなると思うので、コロナ禍が終わったらここのパワーバランスは変わるんだろうなーと感じました。
私が気になったのは以下のトピックです。

1. スクラムについて誰も教えてくれない5つのこと

スクラムは問題を解決してくれない」「スクラムをやることで早くはならない」はすごく共感しました。
スクラムは難しい状況で、チームの成功率が上がるようにするやり方なんだなーと感じます。

20. プロダクトバックログを通じて優先順位付けされた要求を伝えるには

プロダクトバックログは優先順位ではなく、提供する順番に並べられているというのは、すごくいい記述だなーと感じました。
優先順位順で書くべしというのをよく見た気はしましたが、実際は依存関係があるので、悩ましいなーと思っていました。
この記述によって日頃の悩みの一部が解消されました。

50. スプリントレビューはフェーズゲートではない、51. スプリントレビューの目的はフィードバックの収集。以上

スプリントレビューでは検査に集中することで、計画プロセスの焦点が学びの最大化にシフトする。できる限り早く勝ちを届けるように変わるのだ。

という文が心に残りました。
スプリントレビューでは、新機能、改善を受け入れるかどうか、という出し方をしてしまう事があるので、定期的に思い出して、みんなで検査して、継続的に学習できるようにもっていけるように促していきたいと思う。

67. チームは単なる技術力の集合体ではない

多くの場合、プロジェクトへの人の割当は空き状況とスキルだけに注目して行われる。個人の人格がチームの成功に与える影響はあっさりと無視されてしまう。

という部分、すごく賛同できました。場合によってだと思いますが、マネージャー層はスキルマップだけでみて、追加の人材を考えていることもあると思います。
スクラムマスターはチームメンバーの一人一人の個性を理解し、新しいメンバーを考えていくということが大事だと感じました。
一方、私見ですが、ポジティブ、変化に前向き、顧客志向なメンバーが集まれば成功し、そうでないメンバーが多ければ、失敗する確率が高まるのでは?と、現在のプロジェクトを見ていて思ったりしています。
多様性や、それぞれの相性は考慮しつつも、ベースとして〇〇ないる持っている価値観は大事!みたいなことが言及されていたらよかったなと思いました(そういうものはないのかもしれませんが)

74. 優しく変化する方法

形と乱取りの例えが面白いと思いました。
スクラムに限った話でもないと思いますが、なにかの仕事を上達するためには、定められた状況での技能のトレーニングと、実践に近い状況でのトレーニング、の両方が不可欠だと改めて気付かされました。

まとめ

スクラムについて、たくさんの意見が述べられていて視野が広がりました。
みなさんも読んでみて、是非お気に入りの節を見つけてみてください!