はじめに
上司と話していたときに、「mongolyyくんはスクラムマスターだよー」と言われて、「え?!この数スプリント、スクラムマスターの意識なかったんですけど..!」と思ったmongolyyです。 スクラムマスターとして、基本的な心得を身に着けたいなと思い、先日参加したRSGT 2021でも登壇されていたZuzana Sochovaさん著の本書を読んでみました。
SCRUMMASTER THE BOOK 優れたスクラムマスターになるための極意――メタスキル、学習、心理、リーダーシップ
- 作者:Zuzana Sochova
- 発売日: 2020/09/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
感想
スクラムマスターとして、どういうスキルが必要か理解できた
よくメタスキルが重要というという話を聞いていたが、具体的に
- ティーチング
- 傾聴
- 好奇心
- 尊敬
- 遊び心
- 忍耐
が重要ということを理解しました。
特に、スクラムマスターとして大事なのは傾聴だなーと感じました。自分で踏み込んで話しすぎることも多いので、一歩引いて皆の意見を引き出すところにより注力したいなーと感じています。 偉大なスクラムマスターは文化人類学者というのを聞きますが、一方で、私は偉大なスクラムマスターは"親"という表現がしっくりきます。(チームをリーディングするという要素をより感じるので) "親"として、過剰な口出しはせずに一歩引いてチームを見守りつつ、主体的に動いて、チームの成長のきっかけを作れたらなーと思っています。
何を目指せばいいかも理解できた
スクラムマスター道の話も印象に残っています。
- レベル1:私のチーム
- レベル2:関係性
- レベル3:システム全体
上記のうち、私はレベル2に着手し始め、自分のチーム外との関係に目を向け始めたところかな~と思っています。 本書を読んで、その先に"システム全体"として、組織や組織の一部に対して、アジャイルのマインドセットとスクラムの価値観を企業レベルに持ち込むというということが使命なんだなーと思いました。
私の所属する会社では、アジャイルに馴染む組織、プロジェクトは多くはないものの、エッセンスを少しずつ導入できたらいいなーと夢を描くようになりました。 スクラムマスターではあるものの、妄信的なスクラム信者にならぬよう、自分で効果が出そうか見極めて、場合によっては、逆風の中も信念を持って、新しい概念のインストールをしていきたいなと思っています。
まとめ
私のチームにスクラムコーチがいることもあって、既知の内容が多かったです。 ただ、逆に言うと、スクラムコーチが事前、その場でやっていたことが多く、本書によってそれらの理由が少しわかりました。
スクラムマスターに任命された方は本書を読むことで、スクラムマスターとしての一通りを掴むことができるので、非常におすすめです。 ただ、スクラムに対して、未知などを理由に抵抗があったり、完全にできないこともあるように思います。 実際にスクラムを導入するためには、強い意志 + 経験 + 知識が必要になってくるので、本書で知識をつけつつ、スクラム経験者を巻き込む or スクラムへの興味が強い人を巻き込んで、都度相談していく、、というのがスクラム成功の秘訣ではないかなと感じました。