mongolyyのブログ

開発(Javascript, Typescript, React, Next.js)や開発手法(スクラム, アジャイル)、勉強したことについて色々書ければと。

2ヶ月でUMTP L1~L3 を取得したので、その合格体験記

はじめに

メーカーのコーポレート部門でソフトウェアエンジニアとして働いているモンゴルです。
11月中旬頃から勉強を初めて、1月中旬に無事UMTP L1~L3まで取得することができたので、その記録を残しておこうと思います。
UMTPに興味を持たれている方のお役に立てれば幸いです。

どんな資格?

UMTP/JAPAN 特定非営利活動法人UMLモデリング推進協議会」が主催している、UMLの理解、モデリング能力が問われる試験になっています。
求められるレベルは、それぞれのレベルで異なっており、公式サイトの説明では次のようになっています。

UMTP L1:UMLなどを使ってモデリングを行う最低限の知識を持っている。
UMTP L2:UMLモデルの読み書きが普通にできる。 開発範囲の一部を担当し、モデリングができ、他者のモデルの意味を理解できる。
UMTP L3:実務でモデリングが実施できる ・拡張性や変更容易性などの点で高品質なモデルを定義できる。 ・特定分野の専門的な知識を備えている

試験概要 より抜粋

なぜ取ろうと思ったか?

  • Clean Architecture本を始め、設計の書籍では共通言語としてUMLが当たり前に出てくる。しかし、自分のUMLの理解が不十分であることにより、書籍の理解が中途半端になっていそうと感じたから
  • チームで設計について議論するときに、標準を知っておくことで、より効率的にモデリングの議論ができるようになりそうだと思ったから
  • 最近、「現場から学ぶモデル駆動設計」勉強会が頻繁に開催されており、自分の中でモデリング熱が上がってきたから

勉強法

UMTP L1試験

参考書を解きました。
今回購入した本以外は絶版になっていそうであったので、消去法で選択しました。

選択理由はポジティブではありませんでしたが、内容は非常に丁寧で、UML自体の理解が不足していた自分にとっては丁度いい本でした。

勉強期間:一ヶ月(11月中旬~12月中旬)
参考書:次の書籍を購入


受験した感想:
思った以上に簡単、かつ、短時間で解けました(時間は半分も使っていなかったように思います)
点数は96%でした。(80%で合格)

UMTP L2試験

こちらも参考書を解きました。
UML自体はUMTP L1の学習のときに把握できており、モデリング自体は自分は好きなのでサクサク進められました。

勉強期間:二週間(12月中旬~12月末)
参考書:次の書籍のオンデマンド(ペーパーブック)版を購入


受験した感想:
当然L1より難しさは増したものの、短時間で解けました(時間は三分の一~半分くらいは残っていたと思います)
点数は86%でした。(65%で合格)

UMTP L3試験

参考書がないので、いい勉強方法はわからなかったです。
やったことは、公式のサンプル問題とUML関係の書籍を読むくらいです。

勉強期間:二週間(1月上旬~1月中旬)
参考サイト:
umtp-japan.org
読んだUML関係の書籍:


読んだ感想は mongolyy.hatenablog.com
その他過去読んだもので参考になった書籍:

クラス設計の指針を把握する上で参考になりました。
受験した感想:
L2よりも難易度はかなり上がっていました。
ITSSによると、レベル3(=応用情報と同じ)とのことでしたが、問題のレベル的には、レベル4のデータベーススペシャリストにも近いように感じました。
時間もギリギリで、7分くらいしか残っていなかったと思います。
点数は82%でした。(60%で合格)
問題数が少ないので、部分点がもらえない採点方式だとすると、一問落とすとだいぶ点数が削られそうな気がしています。(採点方式をご存知の方、教えていただけると幸いです)

取得した後の変化

取得してから二週間程しか経過していませんが、よかったことは次の二点です。

  • 設計の書籍を読むときに、一々調べることが減った
  • モデリングとは?設計書とは」を見直すきっかけになり、自分の考えを明確にすることができるようになった
    • どう思うようになったか?について、詳しくは、 mongolyy.hatenablog.com の記事をご覧ください

最後に

UMTPを取得している人って、あまり見たことなかったですが、UMLを知っている、モデリングできるというのは開発手法によらず大事なことだと思っています。
それに目覚めるためにも、是非UMTP試験にチャレンジしてみてください!