mongolyyのブログ

開発(Javascript, Typescript, React, Next.js)や開発手法(スクラム, アジャイル)、勉強したことについて色々書ければと。

「事業をエンジニアリングする技術者たち ― フルサイクル開発者がつくるCARTAの現場」を読んだ

はじめに

コーポレート部門でソフトウェアエンジニア兼スクラムマスターとして働いているモンゴルです。

今回は前々から気になっていた本がセールになっていたので、購入して読んでみました。
(セールはすでに終了しています)

感想を書いていこうと思います。

感想

この本を読む目的は?

フルサイクルエンジニアとは何かを知る。
アジャイルコーチに「モンゴルはフルサイクルエンジニアになったら?」と言われたのですが、「そもそもフルサイクルエンジニアとは、、?!」となったので、知ってみたいと思って読みました。

どうだった?

フルサイクルエンジニアが少しわかった

書籍の中でも紹介されていましたがNetflixでの説明が興味深かったです。

techblog.cartaholdings.co.jp

仕事をしていると「このスペシャリストがいれば、、」と思うことがよくあるのですが、実際その部分以外で解消できたり、悩んでいることは重要ではなかったりもします。
なのでフルサイクル、というか視座の高いエンジニアになるというのが、顧客に効率的に価値を届けるためには重要なのだと理解しました。

テクニックや知識より手前に、雰囲気をゆるく知ってもらうことを優先するとよさそう

技術的負債を返すには腕力が必要というのがあったのですが、この腕力をつけるために最初に手順を教えるというのではなく、カルチャー、雰囲気を知ってもらうというのが、いい意味でゆるくていいなと思いました。
テクニカルなスキルや仕事の進め方は教える教えられる関係になることもあると思いますが、その手前にある心構え、臨み方みたいなものの伝承は一緒に仕事する中でちょっとずつ伝わり、一緒に作っていくものだよなーなんて思いました。

これを読んでから、若手とペアプロするときに、「磯野ー野球やろうぜー」みたいな対等でゆるい感じでペアプロするように心がけるようになったと思います。

文化を明示すること大事

書籍の中でも紹介されていましたが、「The Zen of Zucks」がよかったです。

techblog.cartaholdings.co.jp

新しく入ってくる人が助かるのはもちろん、今働いている人たちの指針になり、自信をもって働けて良さそうだなと感じました。
プロダクトに関するドキュメントは極力作らないと書かれていた一方、文化や価値観、プラクティスというなかなか言語化しにくかったり、合意しにくい事柄が明文化されているのは興味深かったです。
安易に簡単な方だけやらずに、価値のあるものだけをしっかりやっているこのバランス感覚、選球眼はすごいと思いました。

自分も現在所属するチームでの文化の明示をしていきたいと思いました。

おわりに

フルサイクルエンジニアという考え方がよかったです。
自分もアウトカム、インパクトを出すために、視野広くありたいなと改めて感じました。