はじめに
一年ほど前からいくつか社内勉強会の主催/参加をしていて、いい感じな勉強会の特徴や、それを受けて、気をつけるとよさそうなことがわかってきたので共有したいと思います。
勉強会の効果とは?
そもそも、勉強会の効果は何でしょうか?
「自分で勉強すらええやん」と言う同僚もいました。
個人的には以下のような効果があると考えています。
- アウトプットすることが強制されるので、それによって参加者の成長が促される
- 普段議論しない人と議論することで横のつながりができる
- 議論によって、ゆるーーく認識共有したり、新しい知見を得ることができる
- 新しいことを効率的に知ることができる
4つ目は内容によっては、体系的にまとめられた書籍などを使用し、一人でやったほうが効率的なこともあると思います。
が、それ以外は、個人学習では得られない、勉強会特有の効果だと思います。
どんな勉強会やってるの?
いくつかありますが、大きく分けて以下の2種類があります
- 所属するグループ(20名程度)で集まって行う週一の勉強会
- 有志で集まる週一の輪読会
それぞれをやっていて、気づいたこと、気をつけていることを共有したいと思います。
いい感じな勉強会の特徴
参加する人たちの熱量が高い
「熱量とはなんぞや?」っという話ですが以下の3点だと思っています。
- 全員が何か意見/質問を出し合えているか?
- 毎回参加できているか?
- 全員仕事に直結する/興味が持てる分野か?
上記は、互いに依存しあっており、かつ、どれかがかけることで質が低下したり、それきっかけで自然消滅することもあると思っています。
気をつけていること
私は、参加者が熱意を持ち続けるために 持続可能な程度で、意識高く保てる勉強会 がキーになってくると思っています。
これを実現するために、以下のポイントを気をつけています。
- 自主性を重んじる
- みんながアウトプットする機会があること
- みんなも主催者も負担は小さく
- 比較的時間が空いている時間で設定し、時間帯は固定する
- 共犯者を作る
自主性を重んじる
「来るものは拒まず、去るものは追わず」の精神ですね。
そもそも、勉強するかどうかは本人のやる気次第なので、特に強要せず、もっと伸びたいと思っている方に機会を提供するというイメージで考えています。
また、会/メンバーによってはメンバーで学びたいことをプレゼンして、投票して決めるという方法を取ったり、予めいくつかメニューを用意し、参加者が選択し、各ルームに分かれるという方法を取ることもあります。
みんながアウトプットする機会があること
以下の2点に取り組んでいます。
- 集団をあえて小さくする
- 話を順番にふる
2点目は、勉強会中もそうですし、最初のアイスブレイクや、最後の感想/ふりかえり時にも意識し、全員に話してもらうようにしています。
みんなも主催者も負担は小さく
みんなの負担を減らすために、準備不要な勉強会を開催するようにしています。
どんなものかという例については、以前私が書いた「音読会」の記事をご覧ください。
主催者の負担を減らすという観点で、私が主催者の場合は、自主性とも通じますが、不参加の人に対して、調整/説得するといったことは一切していません。
また、アウトプットする話とも関連しますが、あえて小規模にする/小規模のチームに分けることで、調整コストを増やさないようにしています。
比較的時間が空いている時間で設定し、時間帯は固定する
主催者が参加できること、他の参加者も参加しやすい時間帯を意識して時間をおさえます。
リズムが大事なので、一度決めたら曜日、時間は動かさないようにしています。
共犯者を作る
なるべく主催者は参加するわけですが、業務の都合/私用でどうしても参加できないこともあります。
そのときに代わりに進行をしてくれたり、勉強会についての相談事項を相談する相手がいると、調整コストも下がり、継続性も高まります。
また、最低二人はいることになり、最少開催人数は毎回超えることになるので、参加者が他にいなくても勉強会自体は開催、継続はしていけると考えています。
まとめ
勉強会は単発で終わってしまうものもありますが、個人的には継続が一番大事だと考えています。
本記事が、皆様のお役に立ち、少しでも"持続可能な"社内勉強会が増えると幸いです。